ジェームズディーンにジョニーデップも？ジュリアスタートオプティカルの人気の秘密

近年有名メガネセレクトショップ様でも売り上げNo.1を誇るジュリアスタートオプティカルのAR。元々人気でしたが更に人気が高騰しておりクラシックでも買取後即売れの状況です。そんなジュリアスタートオプティカルを深掘りしていきます！

そもそもタートオプティカルとは？

1948年にJULIUS TART/ジュリアス・タート氏がニューヨークにて設立したアイウェアブランドこそTART OPTICALのスタートで、残念ながら70年代に廃業となってしまいました。が、それ以降も各社のOEMを請け負っていた等諸説あったり結構曖昧なところです(Regency eyewearやBACARA、SHADY CHARACTER NYC、JAMES DEAN EYEWEAR COLLECTION等)。

で、上記のタートオプティカルこそ本来のタートオプティカルなのですが、実は一度2011年に日本製として復刻しているのです。が、2013年に権利関係のトラブルにより製造中止・契約解除。後にこの日本復刻はTART OPTICAL ARNEL/タートオプティカルアーネルとして復活し、現在の正当な後継ブランドとしてはイタリア製のTart Optical Enterprises(TOE)社が引き継いだ形となっています。現TOE社のアイテムは日本でも取り扱いが非常に少ない為、あまり見かけることもありません。メガネ査定担当が覚えてる限りでも多分現行品は1度もお取り扱いがなかったかと…。

ジュリアスタートオプティカルとは？

じゃあジュリアスタートオプティカルって何かといいますと、ジュリアス・タート氏の甥っ子リチャード・タート氏と、アイウェア界では超有名なタミー・オガラ氏(DITA/NATIVE SONS/MAX PITTION/SAUVAGE/Shady CHARACTERを手掛けるすごいお方)がタッグを組んで設立されており、1950～1970年代のアメリカンヴィンテージデザインをソースに、創立者ジュリアス氏の残した膨大な資料と実績、技術を駆使して作られるフレームが実は日本製であったりします。ジュリアスタートオプティカルこそ正当後継であると言うユーザーも多く絶大な支持を得ておりますね。

ジュリアスタートオプティカルの人気モデル

AR/エーアール

タートオプティカルでは「ARNEL/アーネル」として展開していたモデルで、ジュリアスタートオプティカルでは「AR/エーアール」として展開しております。
ウェリントンとボストンを掛け合わせた所謂ボスリントンといわれるフロントシェイプで、かの世界的有名俳優ジェームズ・ディーン氏が当時のタートオプティカル製アーネルを着用していたことでも有名であり、ジョニー・デップ氏も映画「シークレットウィンドウ」やプライベートでタートオプティカル製アーネルを着用していることで有名です(MOSCOT LEMTOSH説もあり)。

サイズ展開も非常に多く、レンズ幅42～48サイズのブリッジが22か24の計8サイズが展開されています。男女や顔のサイズ問わず着用できるのはとってもユーザーライクですね。
また、フロント/サイドの鋲がゴールドカラーのタイプもあり、この場合左目側モダン内側にGのゴールドカラー刻印があることも特徴です。

FDR/エフディーアール

アメリカ合衆国第32代大統領であるフランクリン・デラノ・ルーズベルト氏の頭文字からFDRと名付けられたモデル。
こちらもウェリントンとボストンを掛け合わせたボスリントンシェイプですが、極太のテンプルが特徴的でフロント/サイドの3点鋲が目を引く1本で、ARよりもストレートでエッジの効いたデザインが好きな方にオススメです。

HAROLD/ハロルド

現代ではボストンシェイプといわれる逆三角形型のシェイプですが、1950年代のアメリカではP3と言われていたそう。
当時のプロトタイプとして眠っていた当モデルをタミー・オガラ氏とリチャード・タート氏の手により現代に甦った1本です。私個人的な印象として、ARのデザインにボストンを掛け合わせたようなシェイプと感じております。