BRIEFING(ブリーフィング)バッグの魅力や偽物の見分け方を徹底解説！

USA製にこだわる日本のバッグ BRIEFING

今回はMADE IN USAコレクションを筆頭とするBRIEFING(ブリーフィング)バッグのブランドをご紹介していきたいと思います。クラシックでは永年BRIEFINGを専門に取り扱っております。数千点以上の様々なBRIEFINGに直接触れてきた鑑定士の目線で、BRIEFINGのバッグの魅力を解説させていただきます。

BRIEFINGの歴史

BRIEFINGは1998年に株式会社セルツリミテッドがスタートしたバッグをメインに扱うブランドでございます（現在のユニオンゲートグループ）。現在は洋服であったり、ゴルフスポーツ用品も扱っているブランドでもあります。ブリーフィングの魅力と言いますと、なによりミルスペックに準拠した非常に堅牢な作りです。これまでのナイロンバッグにはなかったタフさと機能的なバッグが魅力のブランドでございます。ブリーフィングはUSA製のバリスティックナイロンなイメージが強いので、アメリカのブランドだと思われがちなんですけども実は日本のブランドでございます。

ミルスペックとは

ミルスペックはアメリカ国防総省が規定する軍用品の調達に関する企画でございまして、ありとあらゆるバッグであったり衣類であったり、銃の企画であったりですとか幅広く、非常に細かく決められた内容になっております。
こういったバッグに関しては、耐環境性能ですね。砂漠だったりですとかジャングルだったりとか寒冷地とか。そういった極地での使用に耐えうるかどうかの基準、そういった企画です。

BRIEFINGの特徴として、ビジネスバッグとしてはブリーフケースが有名です。ミリタリーの要素が入っているという事もありまして他のビジネスバッグブランドと比べると少しカジュアルな印象がございますね。幅広いシーンで使えるデザインになっていると思います。もちろんビジネスバッグとして非常に優秀ですが、最近はカジュアル、スポーツ、旅行であったり、あとはアウトドアなんかも使えるような製品のデザインです。

バリスティックナイロンとは

BRIEFINGのバッグと言えば、メイン素材にバリスティックナイロンという素材を使用しております。
バリスティックナイロンは、アメリカのデュポン社。
あのライターだったりで有名なフランスのS.T.デュポン社とは別の会社になるんですけども、そのアメリカのデュポン社が製造したナイロン素材ですね。防弾チョッキにも使われている素材だという事で、かなり強度の強い素材になっております。
更に、耐摩擦性、擦ったりですとか、あとは防水性・撥水性にも優れておりまして、ビジネス用途にも非常に向いている素材でございます。ただ強靭な素材ではあるんですけども、プリントが難しい素材になっておりまして、柄だったりをつけるのが難しい素材になっているので、カラー展開は比較的少ない素材の特徴がございます。

MADE IN USAのカラー

BRIEFINGのMADE IN USAコレクションでは現行で販売されているカラーが、BLACK（ブラック）、かなり暗めのネイビーDEEP SEA（デイープシー）の2色を中心に展開されております。FOLIAGEやSTEEL、最近はクレイジーパターンのカラー展開もあります。

廃盤になってしまったカラーも多くございまして、グリーン系の色だけでも複数あります。現在のオリーブ、1個前のレンジャーグリーン、もう1個前に発売したのがモスグリーン、もっと前にあったのがカーキ。
更にミッドナイトっていう結構人気のカラーがあったんですけど、これはブルー系のネイビーと黒のモデルですかね。
あとコヨーテっていうベージュっぽい、それこそカーキ系の色があったんですけどもそれも廃盤になってしまいましたね。

BRIEFINGの生産国

バリスティックナイロンを使用したMADE IN USAコレクションが代表シリーズですが、その他にも様々なコレクションを展開されています。MODULEWARE(モジュールウェア)というシリーズがございまして、フルダルコーデュラっていう糸を使用して作られた、リップストップナイロンの素材を使用したシリーズでございます。こちらはUSA製ではなく中国製のシリーズになっております。なので比較的バリスティックナイロンのモデルと比べるとお手頃な価格で購入できるっていうのが人気のモデルでございます。近年は日本製のFUSION（フュージョン）も人気が高まっています。

BRIEFINGの偽物の見分け方

毎日たくさんの商品を鑑定している中で、残念ながらBRIEFINGバッグの偽物も流通しております。どのくらいの数量が出回っているかは不明ですがフリマサイトや中古品でご購入を検討されている方は注意が必要です。見た目自体は精巧で画像のみでの判断は難しい場合があります。今回はMADE IN USAのBRIEFINGバリスティックナイロンバッグについての見分け方を一部ご紹介いたします。モジュールウェア（中国製）や他コレクションのバッグは異なります。

もっとも大きな違いは、素材です。
素材をそのままバリスティックナイロン使っているわけではなく、やっぱり安価な素材が使われています。ハンドルだったりが実際の物よりもちょっと薄い素材になっていたりですとか、ボディの質感だったりも薄いといいますか、そういった素材感になっているのが特徴かと思います。なかなか毎日触っていないと気づけない肌触りだったりの感覚的な要素にはなってしまうんですけども。

触り心地やハリ感も違いますが、画像だけでは少しわかりづらいかもしれませんね。縫製も少し乱れがあり雑な印象です。

赤いステッチにも大きな違いがございます。本物は正面から見ると大小の交互に並んでいるように丁寧に縫われております。比べて偽物は簡易的な縫製で違いが見分けられます。実際に拡大して見る必要がありますが重要な判断材料になるかと思います。

それ以外で見分け方のポイントとしては、バッグ中から素材を見たときに、光が漏れているか漏れていないかという所。
1枚の生地になっている箇所を光にかざしたときに、偽物の安価な生地の場合は光が透けて入ってきます。本物のBRIEFINGの素材は防水性・撥水性も高く作られているので光が入ってくることはあまり無いです。かなり長く使用していて、内側のポリウレタン加工、防水加工が劣化して剥がれてきたりしていると、ちょっと光が入ってくる場合もあるんですけども。状態の良いものであれば、光が透けて入ってくるっていう事はあまりないですね。他にも様々な見分け方がありますが、偽物の流通は犯罪です。悪質なコピー品が流通しないよう我々鑑定士は不正防止に日々努めております。正規品の画像を引用したり騙そうとする不正サイトも未だ多く存在ますので、消費者の皆様も注意が必要です。