今回はワイルドスワンズの三つ折り財布、ENO/イーノのご紹介と異なるレザー素材4種類で作られたものをそれぞれ解説いたしますので、ENOイーノをご検討いただいている方は是非参考にしてみてください。
ENO(イーノ)の特徴
今回のENO/イーノ、紹介する素材はフルグレインブライドルとなっております。片手でも隠れてしまうぐらいのサイズになってます。コンパクトなのでミニマルとしても使い勝手が良いですよね。
中を開くとこんな感じになってますね。開けた下部分に小銭入れが付いております。右側に札入れがあり、上部にカードを収納できるの場所が5箇所あります。
小銭入れの中ですね。開けてみましょう。コチラもスナップボタン2つで留められております。ワイルドスワンズの小銭入れはこのフラップがついているのが多いんですけれども、これが付いていることによって小銭を入れて、さらに後ろにカードだったりも仕舞えたりとか、レシートとか、小銭を分けて収納できたりとか。そういった形で整理することが出来るようにフラップがついております。結構これ便利なんですよね。
お札入れ、正面を開けて、そのままの流れでお札を取り出す感じになります。お札入れへのアクセスは結構スムーズに出来るんじゃないかなと思います。
逆にこの小銭入れのこの場所、フラップを開けるときに本体のフラップ部分が邪魔してしまうことがあるのでちょっとこれは慣れるまで気になるかもしれません。
各レザーの比較
今回ご用意したのはシェルコードバン、フルグレインブライドル、イングリッシュブライドル、サドルプルアップの4種類です。サドルプルアップに関しては少し前のモデルになるので、若干サイズが小さい(1cm程)のですが、素材の比較として見ていただければ嬉しいです。
1.シェルコードバン
まずこちらシェルコードバンのモデルでございます。このシェルコードバンはアメリカの超有名タンナーである、ホーウィン社っていう所で製造しているコードバン素材になっております。まずコードバンっていうのは馬のお尻の部分になります。馬の臀部にあるコードバン層という部分から削り出した非常にレザーの(繊維の)密度が高くて、硬質になっております。
ホーウィン社のコードバンっていうのは色ムラが見受けられたりとか、表面にちょっとざらつきが見受けられるのも特徴で簡単に言うとラフな仕上がりになっているんですよね。これが悪いポイントという事ではなくてこのラフな仕上がりっていうのに非常に味があって、魅力的な部分になるのかなと思います。しかもこのざらつきっていうのは使用していくうちにこの繊維がどんどん寝ていって、ざらつきが取れていって、光沢も増していきます。この光沢っていうところが唯一無二なコードバンの魅力ですよね。
ただデメリットとしてはどうしてもコードバンっていうのが、水にちょっと濡れてしまうと水膨れになってしまったりとか表面の傷が付きやすいっていう所もあります。ちょっとデリケートな素材になっているので、取り扱いにはちょっと注意が必要なレザーでもありますね。
2.フルグレインブライドルレザー
次はフルグレインブライドルレザーですね。イギリスのベイカー社というところが製造するブライドルレザーでございます。その名の通り、フルグレイン仕様のブライドルレザーになっておりまして、このレザー表面の銀面という部分を削らないでそのまま残してあるレザ―になっております。そのため一般的なブライドルレザーとは異なりまして、シボのあるレザーになっているんですよね。
一般的にブライドルレザーをイメージした時にその特徴っていうのは、表面がツルツルでブルームが浮き上がったっていうブライドルレザーをイメージすると思うんですけれども、このフルグレインブライドルレザーはちょっとシボがあって、シボ=グレインなんですが”フルグレイン”すべて残った状態のレザーという事でフルグレインブライドルレザーという名が付いております。
ブライドルレザーという事で表面に白いブルームが浮き出ているのが特徴でございます。銀面を削っていないので、その分非常に丈夫なレザーになっております。特有の色ムラとか、血筋、バラ傷なんかが見受けられるワイルドな印象の素材になっております。あとは他のレザーと比べても革鳴りがしやすいのも特徴で、革の音が好きな方にもお勧めのレザーになっております。
3.イングリッシュブライドルレザー
イングリッシュブライドルレザーでございます。これはアメリカのタンナーですね。ウィケット&クレイグ社っていう所で製造しているブライドルレザーでございます。これも先程のフルグレインブライドルと同じく、銀面を削っていないフルグレイン使用のブライドルレザーになっております。
ただ見てわかる通り先程のフルグレインブライドルとは、ちょっと違いますよね。表面のブルームも全然出てないです。製造工程で内部にしっかりとオイル、ワックスを中に留めておくのでコチラはほぼブルームは見受けられません。
現在はシェルコードバンの現行モデルの内装はイングリッシュブライドルが使用されております。特徴としてはね高密度なレザーで、しなやかです。経年変化も比較的に進みやすいレザーであると思います。初めの内はややマットな質感なんですけども、これが使っていくにつれてどんどん光沢が増えていきますので、この表情の変化っていうのも楽しみなレザーなのかなと思います。
4.サドルプルアップレザー
最後、サドルプルアップレザーでございます。このサドルプルアップはベルギーのマシュア社っていう所が作るサドルレザーでございます。牛側のショルダー部位、肩の部分を使用しておりまして繊維の密度が高くて、非常に堅牢なレザーでございます。
表面の質感もすごくハリがあって光沢がありますよね。経年変化のスピードとしては、ゆっくりと変化していきます。レザー自体も重くずっしりとしております。ワイルドスワンズと言えばこのサドルプルアップとも言えるような非常に人気のある定番レザーだったんですけれども、現在ではレザーの供給が不安定となり不定期で販売されております。
やはりかなり丈夫なレザーで、経年変化もゆっくりっていうこともあるので財布を買って長く愛用したい方にお勧めでございます。
ワイルドスワンズの買取はどこにも負けません!
革質や細かい造りにもこだわりを持っているワイルドスワンズ、当店では様々なモデルを取り扱っております。未使用品から中古品まで全国最高クラスの買取金額をお約束いたします!
現在ワイルドスワンズは未使用品なら定価の6割買取キャンペーンを行っております(2022年7月時点)
今回ご紹介したENO(イーノ)だけでなく、PALM(パーム)、TONGUE(タング)、BYRNE(バーン)などのお品物も大歓迎でございます。中古品のお品物でもレザーならではの経年変化として査定させていただきますので、是非お気軽にお問い合わせくださいませ。
YouTubeにて随時情報を更新中
毎週水曜日にYouTubeにて様々な情報を更新中です。商品の紹介、真贋や細かい商品知識などを更新しておりますので気になる方は是非ご覧ください。